商標権侵害案件 第一審判決

QCAC NEWS  2017.04.30

2015~2016年度、QCAC代理したM社商標権侵害案件について、第一審の判決は下記の通りである。

上海市普陀区人民法院(裁判所)により、

1.被告陳○山は、登録商標偽造罪で、懲役3年6ヶ月、20万人民元の罰金が科される。

2.被告陳○堂は、登録商標偽造罪で、懲役2年、執行猶予2年、2万人民元の罰金が科される。

3.  押収された商標付の模倣品およびラベルに対し、全部法律によって没収された。

今までの命に関わらない商品の案件(ほぼの知的財産権案件)において、執行猶予の場合は多いが、本件、主犯に対し、実刑判決が下った。巧妙化が進む中で、いかにして効果的な対策を進めるかは私たちの重要な課題となっている。QCACは、中国国内外の模倣品対策担当機関、法律事務所との密接な連携により、知的財産権保護事業を強力にサポートしている。また、中国各地の執行機関との良好な関係を通じて地方保護主義などのマイナス面を最小限に抑え、権利者が望む処罰が下されるよう尽力している。

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案件経緯概要:

ジェトロの2015年度中小企業支援事業対策の一環として、インターネットショッピングサイトに対する調査から、上海市青浦区にあるC社が、規模が大きな模倣品製造工場であることを突き止めた。 模倣品の生産と流通を停止させ侵害行為を確実に止めるために、2015年12月、刑事摘発を実施する提案を日本のM社(権利人)へ提出し、契約調整後正式に依頼を受けることとなった。 2016年1月以降、上海市青浦区の公安局へC社が行っている侵害行為に対する陳情並びに取締を行うための申立てを行い、摘発に向けての交渉を続ける。公安部門との度重なる協議を行った結果、青浦区公安局は、C社が刑事責任を負うに値すると結論を出し、大がかりな取締を実施することを決定した。

資料1. 取締チームが現場に着いた様子

資料2. 取締チームが工員に作業を止める指示を出す様子

資料3. 倉庫内部の状況

資料4. 商品を検査していくQCAC調査部と公安部門職員

資料5. 権利侵害品の押収作業

製造ラインについても、完成品となる商品を数点確認したほかは、ほとんどが商標がまだ付されていないノーブランド品であったことから、倉庫内で確認した商品のほぼ全てを押収する形となった。 この取締において、M社商標権侵害となる洋服類6,296点及び洋服に付けるタグ27ロール併せて6,323点の模倣品を押収し、市場監督管理局(旧工商局)の倉庫へ保管することとなった。 本事件において犯罪嫌疑人5名を拘束するに至った。

この5名のうち、陳 ○堂氏と陳 ○山氏が逮捕され、残りの3名は保釈された。

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